注文住宅を土地の購入から考えている人にとって土地選びは最重要ポイントです。
土地選びを失敗すると、理想のマイホームの実現から遠ざかってしまいます。
- 土地選びの失敗って具体的にどんなものがあるのか
- 知識がないから失敗しないか不安
- 良さそうな土地を見つけたけど本当に買っていいのか決断できない
という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、実際にあった失敗談をもとに土地選びについての悩みを解決します。
- 土地選びの後悔・失敗談
- 土地選びの注意点
- 要注意な土地の特徴
こういった内容を、建築業界に15年以上携わる私が解説します。
土地選びの失敗パターンがわかれば、同じような失敗は避けられます。
土地選びで後悔しないためにするべきポイントも合わせて紹介しますので、ぜひ土地選びの参考にしてください。
土地購入・選びのよくある後悔・失敗談
土地選びで実際にあった失敗談ってどんなものがあるの?
失敗談は色々あるよ!よくある失敗例を紹介するよ!
理想の家が建てられなかった
実は意外と多い失敗がこれだよ!
この失敗は、土地と建物を別々に考えたために起こります。
良さそうな土地だと思い購入し、いざ家を建てようとしたときに色々と問題が発覚するパターンです。
- 建ぺい率や斜線規制などの法規制で十分な広さの家を建てられない
- 建築条件付きの土地でプランに自由度がない
- 土地の形状がいびつで希望通りの間取りが叶わない など
一見良さそうな土地に見えても、プロの目から見ると色々と問題が隠れていることもあります。
その結果、「理想の家が建てられなかった」という事例です。
土地にお金をかけすぎた
土地にお金をかけすぎると、どうなるの?
建物にお金をかけれなくて理想の家が建てられないかな!
家に使える予算が少なくなると、次のようなことになりかねません。
- トイレやお風呂などの設備のグレードを下げざるをえなかった
- キッチににこだわりたかったけど広さが足りなかった
- 床暖房を入れる予算がなかった
- 駐車場はコンクリートを引きたかったが砂利引きになってしまった
- 庭にかける予算がなくなり、住み始めてからDIYすることになった
土地にお金をかけすぎると後で何かを削ったりあきらめることもあります。
我慢の連続は家づくりが面白くなくなるよ!
地盤改良など予想外の費用がかかった
土地を購入していざ家を建てようとしたときに、地盤改良など予想外の費用がかかってしまったパターンです。
土地にかかる費用は、例えば次のようなものがあります。
- 地盤調査の費用
- 道路より低い土地→土を盛る費用
- 道路より高い土地→擁壁工事の費用
- ライフライン未整備の土地→ライフラインを引き入れる費用
これらの費用は数十万(場合によっては数百万)とかかることもあるので、負担も大きくなってしまいます。
近隣トラブルが多かった
失敗事例の中でも、事前に予測して防ぐことが難しいのが近隣トラブルです。
正直…近隣は住んでみないと分からないことが多い…
- 隣の家からタネが飛び雑草が生えてくる
- 隣の家の樹木が敷地内に入ってくる
- 近所の家のゴミやタバコの臭い
- 近所の家の騒音
- 近所の人のバイクや車のアイドリング音が響く
このような近隣トラブルがあると、いくら土地や家が良かったとしても精神的に参ってしまいます。
近隣ガチャだけは避けたいよね…
日当たりや水はけが悪かった
1回土地を見ただけでは意外とわからないのが、日当たりや水はけの善し悪しです。
- 夏場の昼間は日当たりが良かったが、冬場に日当たりが悪かった
- 晴れた日は気づかなかったが、雨が降ると道路から水が流れ込む土地だった
こうした事例は、注意して見ておかないと十分に起こりえます。
日当たりに関しては、「後から家やアパートが建って家が暗くなってしまった」というパターンもあります。
騒音や匂いがひどかった
騒音や匂いも、短時間現地にいるだけだと気が付きにくい問題です。
- 飛行機の音
- 近くを通るトラックの音
- 近くの小学校から聞こえる声
- 近くの工場の音や臭い
- 飲食店から流れてくる臭い
- 近くの排水溝の臭い
※音や匂いのとらえ方は個人差があります。
工場の騒音や悪臭が構わないという人はあまりいませんが、子どもの声なら全く気にならないという人もいます。
実際に私も小学校の目の前のアパートに住んでいたことがありますが、特に気になりませんでした。
駅などが遠く思ったより不便だった
駅や各施設が近くになく、住んでから「やっぱり不便だった」と感じるパターンです。
ある程度近くにないと不便を感じる可能性がある施設は、例えば次のようなものがあります。
- 駅やバス停
- スーパーやコンビニ
- 病院(歯医者や小児科含む)
- 小学校や中学校
- 公園
車があれば、ある程度問題ありません。
病院などは評判もありますので遠くに通うことはあるよね?
しかしスーパーや小学校などはある程度近くにないと、やはり不便に感じる物です。
そのため住み始めたときは良くても、家族の状況や生活環境が変わったときに失敗だったと感じることもあります。
迷っているうちに売れてしまった
良さそうな土地を見つけても、本当にここでいいのかと不安に思ってしまうことはよくあります。
迷っているうちに、他の人に先に買われてしまい「失敗した」と思うパターンです。
良い土地を見つけて買えなかった経験を一度すると、その土地が判断基準になるのでなかなか決断できなくなってしまいます。
過去に見た土地より条件の悪い土地を買おうとする人は中々いないからね…
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後悔・失敗しないための土地選びの注意点は?
土地選びで失敗ないように注意しとくべきことはあるの?
土地選びで失敗しないための注意点を解説していくよ
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土地・建物・諸経費の総予算で考える
予算を考えるときは、土地と建築費と諸経費の総予算で考えてください。
土地だけを先に考えると、建物にかけられる予算が削られてしまいます。
その結果、理想の家が建てられない事態になってしまうことがあるからです。
土地の購入から家を建てて住み始めるまでには、土地代と建築費の他にも様々な費用がかかります。
- 造成工事の費用
- 外構の費用
- 登記などの費用
- 火災保険や地震保険の費用
- 引っ越しの費用 など
これらすべての費用が出そろって初めて、土地にいくらかけていいのかがわかります。
自分ですべてを把握するのは難しいので、信頼できる住宅会社に相談してみるのがオススメです。
不動産屋任せにしない
不動産屋任せにしたり、言われたことを鵜呑みにしたりしないようにしましょう。
なぜなら、不動産屋は土地のプロであっても住宅建築のプロではないからです。
極端な言い方をすると、土地が売れた後のことは不動産には関係ありません。
その土地が家を建てるのに適しているか、また余計な費用がかからないかはよく注意しなければいけません。
- 準防火地域で家の仕様や使える部材が限られる
- 必要以上に広い土地で外構費用が高くなる
- 角地で外構の費用が割高になる など
不動産からすれば、角地は開放感などのメリットをアピールしやすい土地です。
ですが道路に接している面積が広い分、壁や柵などの費用がかさみやすいというデメリットもあります。
不動産が良い土地と言っているから大丈夫だろうって簡単に考えちゃダメだよ!
土地の資産価値を考える
資産価値ってどんな意味?
もしかしたら、何らかの理由で引っ越しするかもしれない…よね?
可能性が低いとしても、ずっと住む前提でもやむ終えず…ってことはあり得ます。
それが20年後30年後であったとしても、土地や家をできるだけ高く貸したり売ったりしたいですよね。
それができるのは、やはり資産価値のある土地と建物なのです。
売却する場合は特に、建物よりも土地の資産価値が重要となります。
建物は経年によってどんどん資産価値が下がってしまいますが、土地は経年による影響を受けません。
土地の形状などの理由で相場より安い土地は、売るときもやはり安い値段でしか売れません。
貸したり売ったりする可能性も考慮して、客観的な視点で土地選びをすると失敗が少なくなります。
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土地選びで後悔・失敗しないためのポイントは?
土地を選びで後悔したくないな…
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希望する条件の優先順位を決める
土地を選ぶ際には、希望する条件の優先順位を家族で決めておきましょう。
条件すべてを満たす「100%希望どおりの土地」は存在しないからね!
じゃあ…どのように優先順位を決めればいい?
まず、自分が思う「良い土地」の条件を洗い出してみてください。
- 日当たりが良い
- 車が2台置ける広さがある
- 駅からの徒歩◯分以内
- 実家から近い
- 近くにスーパーがある
- 車どおりが少ない など
このようにすべて出したら、次はこのように考えてみてください。
- 絶対に譲れない条件なのか
- 間取りや他の工夫でカバーできないか
例えば、日当たりがあまり良くなければ2階リビングにするという方法もあります。
ほんの一例ですが、このように柔軟に考えつつ希望する条件の優先順位を決めましょう。
自分の目で現地を何度も見る
良さそうな土地を見つけたら、自分の目で何度も現地を見に行くことをオススメします。
時間帯や条件を変えて行くことで、初めて気付けることもあるからです。
例えば下記のようなパターンがあります。
- 平日、休日
- 通勤時間帯、日中、夜暗くなってから
- 駅から徒歩で
- 雨の日 など
このように時間帯や条件を変えて何度も見ることで、以下のような発見もあります。
- 通勤時間帯は車の抜け道になっていた
- 雨水が土地に流れ込んできていた
- 駅から続く登り坂が予想以上に辛かった など
また現地に行く際は、その土地での生活を具体的にイメージしながら見てみてください。
そうすることで、住み始めてから感じるギャップを減らせます。
近所の人の話を聞いてみる
その土地の近所の人や以前住んでいた人などに、そこでの暮らしの良い点や悪い点を聞いてみてください。
暮らしてみないとわからないことは、やはりたくさんあるからです。
- 近くが田んぼだから静かで良いと思っていたら、夏場は虫が多くカエルなどの鳴き声がうるさい
- 公園が近くて良いと思っていたが、実は若者の溜まり場になっている
こうした話が聞けるかもしれません。
知らない人に話を聞くのは…ハードルが高いよね…
でもね、本当にいい話は絶対に聞けるよ!
意外と知り合いの知り合いが住んでいるという話もよくあります。
もし感じの悪い対応をされたら、それはそれで判断基準にすればOKです
お隣さんと話をして感じの良い人だと嬉しいよね!
僕は今でも野菜を貰ったり、いい付き合いをしているよ!
災害リスクをチェックする
災害のリスクをチェックしておきましょう。
過去に川の氾濫があった土地や、もともとは田んぼで地盤が緩い土地は要チェックです。
- 市町村が公開しているハザードマップを確認する
- 昔からその地域に住んでいる地域の人に聞いてみる
「土地は100m離れると環境が変わる」とも言われているので、その地域の方の話を聞くのも有効な手段です。
最近は災害も多くなっています。
今からわざわざ災害の多い地域に家を建てることもありませんので、そのようなリスクは避けましょう。
買う決断ができるよう準備をしておく
良い土地が見つかったときに素早く行動できるよう、「買う決断」ができる準備をしておくべきです。
買うべきか迷っているうちに他の人に先に買われてしまったということにならないようにしましょう。
良い土地はそう多く出てきませんし、似たような条件で探している人はたくさんいます。
「買う決断」ができる準備とは具体的に何をすればいい?
それは、あらゆる不安を解消しておくことだね!
- この土地で理想の家が建つのか?
→理想の家を先に考え、その条件に当てはまる土地を探す
- 予算オーバーにならないか?
→理想の家や諸費用の金額を考え、土地に出せる予算を考える
- そもそも住宅ローンの審査が通るのか?
→住宅ローンの仮審査を済ませておく
このように、土地探しの前もしくは同時進行で不安を解消しておきましょう。
不安がなくなれば、いざ良い土地が見つかったときに素早く行動に移せます。
信頼できる住宅会社と一緒に探す
土地探しの段階から、信頼できる住宅会社にパートナーとして手伝ってもらう。
これが、理想の家を実現する一番の近道となります。
なぜなら、土地のスペシャリストでもない限り自分達だけで良い土地かどうかを見極めるのは、あまりにも難しいからです。
- 土地、建物、諸費用のトータルはいくらくらいになるか
- 土地の造成やライフラインの引き込み工事など、追加工事は必要なのか
- その土地の建ぺい率や容積率で、どのくらいの広さの家が建てられるのか
- 希望の間取りが実現できそうか
これらは一例で、確認すべきことはまだまだあります。
家を建てるのに向いている土地かどうかを判断するのは、土地のプロである不動産でも判断は難しいことです。
「買う決断」をするための不安の解消は、住宅会社の協力なしではできません。
住宅会社がそんなに協力してくれるの?
実は住宅会社にとっても、土地探しをするメリットはあるんだよ。
良い土地をなるべく安く提案できれば、それだけ建物本体にかけられる金額がわかりプランも練りやすいからです。
建築をお願いしたい住宅会社と信頼関係を築き、パートナーとして土地探しから一緒に進めていきましょう。
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こんな土地は後悔する!注意が必要!
避けた方がいい土地ってある?
避けた方がいい、要注意の土地があるから解説していくよ。
「絶対に買ってはダメ」という訳ではありません。
デメリットと追加でかかる費用を把握したうえで総合的に判断しましょう。
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相場より極端に金額が安い土地
その土地が周辺の土地の相場より極端に金額が安い場合は要注意です。
安い理由が必ずあるからです。
- 旗竿地で駐車が不便、建築コストが余分にかかる
- 前の道路が狭く車が入りにくい
- 袋小路の土地のため、自分の土地に車を切り返すスペースが必要
- 事故物件
一見問題なさそうでも、きちんと調べないと理由がわからない場合もあります。
以上の点から、相場より極端に安い土地は要注意です。
隣地境界がはっきりしない土地
隣の家の敷地との境界が明確でない土地は注意してください。
お互いの財産に関わることでその金額も大きいため、後々揉めることがあるからです。
また境界未確定の土地は融資が受けにくくなることもあるので、この点も注意しましょう。
この理由は、境界未確定の土地は資産価値が下がり十分な担保として認められにくくなるためです。
購入しようとしている土地の境界がはっきりしない場合は、購入前に売主に境界確定をしてもらいましょう。
地盤改良が必要な土地
地盤改良が必要になりそうな土地は要注意です。
地盤改良が必要と判断された場合、30万円から多くなれば180万円程度かかることもあります。
地盤改良工事が必要かどうか、地盤改良費がどれくらいになるのかは調査をしてみないとわかりません。
ですが周辺の土地の状況やその地域の過去をさかのぼることで、ある程度は予測できます。
- 図書館で昔の地図を調べる
- 法務局で閉鎖謄本(昔の謄本)を請求して閲覧する
- 国土地理院の地図、空中写真閲覧サービスで過去の地図や航空写真を見る
- 昔からその地域に住んでいる人に聞いてみる
このような方法で土地の過去を調べ、地盤が軟弱で地盤改良が必要になりそうであれば安くても余分なお金がかかります。
こんな土地は避けた方が無難です。
ライフラインが未整備の土地
水道・ガス・電気などのライフラインが整備されていない土地も注意しましょう。
ライフラインを宅地に引き込むには、当然その工事の費用がかかります
畑や駐車場など、もともとが宅地でなかった場合はライフラインが未整備の可能性が高いと考えてください。
土地の値段は安くても元が田畑だった場合、工事等で結局高くついてしまった事例もあります。
ライフラインが未整備の土地は、トータル費用が高くなる可能性が高いので気を付けましょう。
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まとめ:土地探しの注意点 失敗しないために見るべきポイント
「注文住宅を建てるために土地を購入したけど、失敗だったかも」という人はたくさんいます。
土地選びには様々な失敗がありますが、失敗しそうなパターンを知っていれば同じような失敗を避けられます。
また土地選びは、建物や諸経費を含めた総予算で考えたり不動産屋任せにしたりしないことが重要です。
では本日のまとめです。
まずは信頼できる住宅会社を見つけ、土地探しを含めた理想の家づくりのパートナーになってもらいましょう。
土地を探している人は、一度タウンライフ家づくり土地探しを利用してみると、非公開土地もあるため、良い土地が見つかるかもしれません。
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