メーターモジュールと尺モジュールってどっちがいいの?
結論から言えば車いすの方がいない場合は尺モジュールがメリットが大きいです。
「メーター」と「尺」の違いや、それぞれのメリットやデメリットを解説します。
この前展示場に行ったらメーターモジュールなので
家が広いって言われたんだけど…
実際どうなの??
そうだね!確かにメーターモジュールの方が広いよ!
ただ…デメリットもあるからね!
- メーターモジュールと尺モジュールの違いを知りたい
- メーターモジュールと尺モジュールのそれぞれのメリット・デメリットを知りたい
- 結局どっちが良いの?
そういった人向けへの記事となっています。
個人的には尺モジュールをお勧めします。
メーターモジュールと尺モジュールの違いは何?
まず…メーターモジュールと尺モジュールの違いって何?
簡単に説明すると柱の間隔のことだよ!
柱の中心から中心までの距離が1,000mmの場合がメーターモジュール・910mmの場青が尺モジュールとなります。
ん~つまりはどういった違いになるのかな?
廊下やトイレの幅が全体に異なってきます。
つまりメーターモジュールの場合は廊下やトイレが広くなるってことだね!
実際の廊下の幅は1,000㎜や910㎜ではないです。
一般的には柱角105mm+12.5mmの石膏ボード直貼の場合、廊下などの実際の内幅としては、
・メーターモジュール:870mm
・尺モジュール:779mm
になってきます。
メーターモジュールのメリットとは?
メーターモジュールのメリットって何?
まずはメリットから解説していくよ!
メーターモジュールの最大のメリットは「廊下などの間隔を広く取りやすくなること」です。
家族の中で車イスに常時乗っている方や介助が必要な方がいる場合は
「メーターモジュール」の方が使い勝手は良くなります。
車いすを自力で走行させて90度曲がる時、必要な廊下幅としては最低でも
850mm以上~900mmの寸法が必要とされています。
つまり尺モジュールでは自力で曲がれず苦労します。
また、直進時においても最低でも780mm程度と言われており、尺モジュールでは結構ギリギリです。
実際に直進して進もうとすると意外とむずかしく、廊下幅が狭いとぶつかってしまったり、
車輪を回転させる時に手が当たってしまったりします。
そして車イスに乗車しなくとも、家族で介護する場合は幅が広い方が介助で寄り添いながら
歩くこともしやすいでしょう。
手すりを設置する場合も、幅がさらに狭くなるので注意が必要だよ!
他にもお風呂のサイズや階段の幅を広げやすくなり、空間設計においてゆったりとした設計になります。
メーターモジュールのデメリットとは?
デメリットも教えて欲しい!
デメリットはズバリ金額が高くなる可能性が高い事だよ!
一般的には尺モジュールの方が圧倒的に多いため各建築資材は尺モジュールを基準に設計されています。
例えば、ベニヤであったりボードは基本的には910mmの規格が多く
1,000の規格の物を使用することは費用が高くなる
もしくは910㎜の物を使用して「足らず分を余計に買う必要がある」からです。
これが意外にも多くの材料が必要としてしまうんだよね…
つまり、材料費が上がってしまうんだよ!
- 外壁
- 石膏ボード
- 床材 / 階段 / 巾木 / 廻縁 / クロス
- 基礎
- 屋根材
- システムバス(1818サイズ)
これらの資材では、一部でメーターモジュール用の商品もありますが、
選べる範囲が尺モジュールの商品よりも少なかったり割高です。
このように尺モジュール以上に資材が多くなる、その分価格が高くなる事がデメリットと言えます。
そのコストは会社にもよりますが、尺モジュールに比べて約2割程コストアップします。
ただし、大手ハウスメーカーは多くの資材を一括購入しているため資材を安く仕入れています。
地元の工務店であれば費用のアップは考えられますが、大手ハウスメーカーの場合は価格アップはあまり関係ない場合もあります。
尺モジュールのメリットとは?
次は尺モジュールのメリットを教えて欲しいな!
尺モジュールのメリットは商品を選びやすいって事だよ!
尺モジュールのメリットは「選べるラインナップが豊富で、モジュールによる後々のストレスがないこと」です。
建築資材は尺モジュールを基準に作られており、
「尺モジュールだから選べない・割高になる」ということは基本的にありえません。
他にも後でDIYで何かやろうと思っても
尺モジュールの材料が多いためやりやすいよ!
建築資材やDIY製品だけでなく、家具やインテリア雑貨なども尺モジュールを基準に設計されていることが多いため、
後で何かを行うって部分では尺モジュールの方がやりやすいです。
そしてメーターモジュールでは、家全体が広がってしまいますが、
尺モジュールでも一部だけメーターモジュールにする、
などの混合設計にすることも会社によっては対応できます。
例えば、ドアの幅を広げたい・階段幅だけは広げたいって事も出来るよ!
また、尺モジュールの方が「土地に対しての柔軟性が高い」です。
- メーターモジュール
-
家の幅・奥行は4,000mm・5,000mm・6,000mm・7,000mm・8,000mm
- 尺モジュール
-
家の幅・奥行は3,640mm、4,550mm、5,460mm、6,370mm、7,280mm、8,190mm
尺モジュールは910mm単位で設計するため、特に都市部において狭小の土地に建築する際に小刻みに設計できます。
1階に玄関・LDK・洗面・バスをもってくる場合、3,640mmは一般的に最低限必要な寸法と言われています。
尺モジュールのデメリットとは?
じゃあ…尺モジュールのデメリットは?
デメリットはやっぱり階段・廊下の幅が広く取りにくい事かな!
勿論、一部だけ広くすることは可能であるのですが…出来ない可能性があります。
その理由は耐震上の理由です。耐震上の理由で柱位置がズラせないこともあり、
廊下が長いプランの場合は対応出来ない可能性があります。
階段も一般的な箱型階段の場合は
階段全体もしくは縦横いずれかをメーターにしない限りは階段自体の幅などの変更は難しいです。
オープン階段であれば尺・メーター関係なく幅の広い階段で設計が可能です。
気になるのであればオープン階段をおススメします。
収納が小さくなるって本当?
収納が小さくなるって聞いたけど本当なの?
メーターモジュールと比べては小さいけど、あまり気にしなくて良いよ!
メーターモジュールの方が全体が大きいので、収納も大きく取れるのは当たり前です。
しかし、仮に家全体を同じ平米数に合わせた場合は、メーターモジュールの方が家をコンパクトにしにくいため、
尺モジュールの方が柔軟性が上がります。
「単純に尺モジュールは小さい」と思う必要はありません。
メーターモジュールと尺モジュールの比較表
分かりやすく比較表にしてみたよ!
尺モジュール | メーターモジュール | |
---|---|---|
メリット | ・商品の種類が豊富で選びやすい ・尺モジュールでもメーターモジュールに変更が可能 | ・廊下・階段など空間が広く取れる |
デメリット | ・耐震上の問題で広い空間が出来ないかも | ・価格が高くなる(可能性がある) ・選択出来る商品数が少ない |
メーターモジュールと尺モジュールを採用しているハウスメーカーはどこ?
どのハウスメーカーがどっちのモジュールを採用しているか分かる?
うん、ちょっとまとめてみたよ!
ハウスメーカー名 | 尺モジュール | メーターモジュール |
---|---|---|
積水ハウス | × | 〇 |
トヨタホーム | × | 〇 |
タマホーム | 〇 | 〇(大安心の家など) |
ユニバーサルホーム | △(店舗によって異なる) | △(店舗によって異なる) |
住友林業 | 〇 | × |
ミサワホーム | 〇 | × |
ダイワハウス | 〇 | × |
三井ホーム | 〇 | × |
セキスイハイム | 〇 | × |
メーターモジュールを基本設計としているハウスメーカーは少ないです。
メーターモジュールを選択したい場合は是非参考にして下さい。
あくまでも基本設計のため
メーターモジュールをオプションでも対応できる会社と出来ない会社があるので
各ハウスメーカーへ確認してみて下さい。
ただし、価格が上がる可能性があるのでそこも考慮しておいてください。
まとめ:尺モジュールとメーターモジュールってどっちがいいの?
結論としては、「尺モジュールの方がメリットが多く、メーターモジュールの方がデメリットが大きい」ということです。
しかし車イスや介助介護が家族内で必要である場合は、メーターモジュールの方が良いです!
勿論、注文住宅だから広い廊下や階段が良い!と
考えているのであればメーターモジュールを選択すべきだと思います。
では本日のまとめです。
メーターモジュールの方が広々取れる反面、デメリットが大きいです。
最後まで読んで頂き有難う御座います
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