人気の間取りの1つである土間収納は最近よく採用されています。
使い勝手がよく収納もたくさんできるのです。
しかし、ほぼ使われることのない物をずっと置いておく物置スペースとしてしか使われないなど…失敗の話があることも事実です。
そんな失敗もあるんだ…
だからこそ事前に検討しなきゃね!
実際に、本当に土間収納ってあった方がいいの?土間収納で失敗しないためにはどこに注意したらいいの?など
こういった悩みもありますよね。
そこで本記事では、建築業界に15年以上携わっている私が、土間収納を失敗しないための注意点やおすすめの間取りについて詳しく解説します。
- 土間収納のメリット・デメリット
- 土間収納で失敗しないために確認すること
- 土間収納のおすすめの間取り
この記事を読むことで使い勝手の良い土間収納を作ることができますので最後まで確認して下さい。
先にメリットデメリットを知りたい人はタップして確認できます
土間収納を失敗しないために押さえておくべきポイント
土間収納を失敗したって思いたくない!
ここだけは押さえておこうって事をまとめたよ!
後悔しない間取りにするには以下のポイントが考えられます。
- 収納の棚は可動棚にする
- 棚の奥行きや幅を確認する
- ハンガーパイプを設置する場合の寸法
- 気になるなら機能性クロスにする
- リビングへの仕切りはあった方が良い
- 最低限の広さを作る
- 換気のためには窓よりも換気扇
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収納の棚は可能棚にする
棚は高さを変えることが出来る可動棚にした方が良いです。
どうして可動棚の方がいいの?
将来的に使い方が変わってくるからだよ!
新築当時は使い勝手がいいかもしれませんが、ライフスタイルの変化により使い勝手が悪くなる可能性もあります。(ベビーカー・三輪車は通常数年しか使わないなど)
将来的に、棚の移動ができるように棚板は可動棚タイプにしておきましょう。
他の壁に棚を増設するための壁下地を先に入れておけば将来的にも安心です。
棚の奥行きや幅を押さえておこう
棚の幅や奥行は失敗できない部分です。
どのくらいがいいの?
まとめるからちゃんと確認しようね!
- 奥行き:靴を置く:30cm・工具箱等を置く:40cm(何を置くか決まってない場合は40㎝)
- 幅:70~90㎝が無難(棚の高さを変える時に作業が楽)
シンデレラフィットをしたい場合は、サイズは指定しましょう。
シンデレラフィットとは、収納スペースにモノがぴったり収まった状態のこと。
ハンガーパイプを設置する場合の寸法
土間収納の中に上着を掛けたいと考えている人はハンガーパイプが必要です。
ハンガーパイプを2段にすれば使い勝手も増すよ!
2段にすることで効率が上がります。
どのくらいの高さにしたらいいのかな?
- 2段にする場合は1段目を100cm程、2段目を190cm程度
- コートやレインコートを掛ける場合は、床から180㎝程度(1段)
- 奥行は壁から40㎝
これを押さえておけば失敗しません。
気になるなら機能性クロスにしよう
土間収納は来客から見えない場所にあるケースが多いため、アクセントクロスにする必要はありません。
しかし、湿気やカビ等の心配だ…と思うのであれば、機能性クロス(防カビや汚れ防止)をおすすめします。
そんなクロスがあるんだね!
クロス以外にも対策できる物があるよ!
湿気や消臭対策としてエコカラット(タイル調)がありあす。費用が高くなるため価格の確認をしながら検討することをおすすめします。
リビングへの仕切りはあった方がいい
リビングへの間仕切りってあった方がいいの?
あった方がいいかな!
- 臭気・汚れ・湿気等が土間収納にはある
- 冷暖房の効率が下がる
ただ、家の広さの問題で、どうしても間仕切りが取れない場合は、優先順位を考えましょう。
広さを取るのか、間仕切りがあった方が良い理由を取るのか検討して下さい。
広さは最低限を確保する
土間収納の広さってどのくらい必要なの?
最低でも2帖は欲しいかな!
- 自転車を置くスペース:1帖
- ガーデン用品を置く:0.5~1帖
- 子供の遊び道具を置く:0.5~1帖
実際に自分が土間収納の中に何を収納したいのかを事前に検討することが大事です。
土間収納をウォークスルーして他室へ入る場合は通路の有効幅でも約80cnは必要です。
換気のための窓よりも換気扇
換気のため窓ってあった方がいいのかな?
個人的にはなくてもOKだよ!
窓をつけることで、光を入れることも出来ますし換気も可能です。
しかし、棚板を置く高さと窓が干渉すると、その分使えなくなります。
棚が邪魔して窓が開けにくい、窓があることで棚を設置しても収納量がとれないなどのデメリットもあります。
窓よりも換気扇を設置すると、必要に応じて換気すればいいため、閉め忘れなどの心配もいりません。
窓よりも換気扇をおすすめします。
土間収納のおすすめの間取り
土間収納にぴったりの間取りってあるの?
おすすめの間取りを紹介していくよ!
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土間収納スペースに勝手口をつける
土間収納の中に勝手口をつけることで、使い勝手が良くなります。
- サーフィンやバーベキューをする家族は、そのまま用具を手に取り外へ出れる
- 一時的なゴミ置き場になりゴミの日にそのまま外へ出てゴミ捨てが可能
- 駐車場の近くならそのままベビーカーなども最小限の距離で収納できる
土間収納の場所をどこに持って行くかにもよりますが、勝手口はおすすめです。
土間収納から洗面・脱衣室につながる間取り
土間収納から洗面・脱衣へ繋がる間取りは人気の間取りの一つです。
ただいま→手洗い(子供に習慣化も可能)→そのまま脱衣室へ→お風呂といった動線がスムーズです。
仮に子供が汚れて帰ってきてもリビングを通る必要がないためリビングに外の砂や泥などが落ちる心配もありません。
外仕事をしている人もかえってすぐにお風呂に入ることが出来るため好まれます。
仕事や趣味(スポーツなど)で汗をかく人に特におすすめできる間取りです。
土間収納からパントリーにつながる間取り
パントリーと土間収納を連続させると買い物から帰ってきてからが非常に楽になります。
買い物から帰ってくる→土間収納に収納→パントリーから取り出すことが可能!
例えば、お米・飲み物など重い物は非常に家事動線が楽になります。
土間収納からファミリークローゼットにつながる間取り
ファミリークローゼットの横に土間収納をもってくると、身支度が簡単になります。
土間収納内には、コートや帽子・カバンなどを収納し、着替えはファミリークローゼットの中で行うことで短い距離で身支度が出来ます。
家族全員の毎日の動きになるため、一度自分達の行動をシミュレーションを行い想像してみてから設置するか検討して下さい。
土間収納のデメリット
土間収納のデメリットって何?
デメリットについて解説していくよ!
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他の部屋が狭くなる可能性がある
土間収納を採用する場合は、最低でも畳1枚分のスペースが必要になります。
でも…1帖では狭いよ…
収納スペースを確保する場合は全体で最低でも2帖程度のスペースを確保する必要があります。
そのため、土間収納を取り入れることで、リビングなどが狭くなってしまう可能性もあります。
何を土間収納に収納するかを計画的に考えてイメージしておくことが大事です。
玄関が汚れやすくなる
土間収納に室内には入れたくはないものを収納することが多いです。
どうして?
室内を汚したくないからかな!
- 自転車
- ベビーカー
- ガーデン用品
外に置いておくのはちょっと…でも室内を汚したくない…といった理由から、土間収納へ持ち込むこと多いです。
外で使ったものを中へ入れ込むことが増え、結果的に玄関が汚れやすくなります。
湿気・カビの心配が必要
また保管したものの管理もしやすく、玄関スペースをスッキリとさせる事ができます。
土間収納は湿気が溜まりやすく、カビが発生する可能性があります。
それはイヤだな…なんとかしたいよね!
土間収納は外で使った汚れたもの(水気があるのも)が付着したまま収納するため、カビのリスクも高まります。
だから対策が必要だよ!
土間収納には、換気扇を設置することをおすすめします。強制的に空気の流れが生まれるため、通気性のよい収納スペースになります。
費用が高くなる
土間収納は他の部屋(リビングなど)と比べると費用が高くなる場合が多いです。
どうして高くなるの?
土間収納は他の部屋と比べて床材とかが違うからね!
- 床がタイル(フローリングの方が安い)
- 壁にアクセント壁クロスやエコカラットを使用
- 棚板の費用
普通の部屋よりも費用が掛かる仕様になっています。
建物全体のコストを確認しながら、材料の種類や広さを決めましょう。
土間収納のメリット
土間収納のメリットを教えて欲しい!
土間収納のメリットを解説するよ!
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玄関がスッキリ
玄関ってすぐにごちゃごちゃなる…
小さい子供がいると特にそうなるよね…
- 靴がぐちゃぐちゃ
- 子供のおもちゃが多い
- 傘が多い
土間収納がない場合は、既製品の下足箱で対応するとなりますが、すっきりしにくいです。
土間収納の場合は、多くのものを保管することができすっきりになります。
外で使うものを濡らさず収納可能
家の中ではなく、外で使うものは意外と多いです。
- 自転車(子供用・大人用)
- ベビーカー
- レインコート
- ガーデン用品
- キャンプ用品
外で使うものを土間収納に保管することで、雨風や紫外線から守ることが出来ます。
特にベビーカーは赤ちゃんが乗るものなので可能な限り衛生的にしたいものです。
自転車も室内に保管することができれば、防雨カバーをしなくて済みますしサビ等の心配が少なくなります。
物の出し入れが簡単
仮に、土間収納がなければ、室外に物置を設置するパターンが多いです。
しかし、わざわざ室外の物置から取り出すことは非常に面倒です。
- 室内で必要になった工具類
- 室内で必要になった脚立
- 外へ遊びに行くためのおもちゃや自転車など
土間収納に置くことで簡単に取り出せます。
逆に室外で使う際も靴を履き工具を持ってそのまま外作業ができるので、非常に便利です。
外出の身支度がここで出来る
土間収納の中に全身鏡を設置すると、外出のための身支度が土間収納内で出来ます。
ただし、事前に土間収納の中に何を収納するか計画が必要になります。
- コート
- マスク
- ハンカチ
- バッグ
土間収納を計画的に作ることで、身支度を土間収納内で終わらせることが出来ます。
盗難の心配がない
仮に、自転車やベビーカーを外に置くと、チェーンをするなどで防犯対策が必要です。
じゃないと、盗難の危険があるからね!
確かに…盗られると最悪だよね…
しかし、家の中(土間収納)に入れておけば、盗難の心配はありません。
また、子供のベビーカーやおもちゃには名前が書いてあることが多く、防犯の面からも安心できます。
まとめ:土間収納で失敗しないために!
本記事では、土間収納で失敗しないために注意すべきポイントや土間収納のおすすめの間取りについて解説してきました。
土間収納を具体的にイメージできるかが一番のポイントです。具体的にイメージさえできれば、後悔や失敗することはありません。
何を収納するのか、どういって使うのか、出し入れする頻度など具体的にイメージすれば問題ありません。
では、本日のまとめです。
土間収納以外にも人気の間取りがあるのでこちらを参考にして下さい。
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